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語彙の選択 〜 何をシンボルにするか
語彙数と会話の了解度
生活語彙という視点からは、この約3,000語がひとつの目安であり、シンボル数も3,000語へ増やしていく予定です。ちなみに数字は、あくまで指標です。幼児が基本的な会話能力を獲得する3才という年齢、また上の表「どれだけの単語を覚えれば、どれだけの会話ができるか」*が参考になっています。もちろん、動詞に代表されるように、多くの意味をひとつの単語で担う言語と、視覚シンボル化された「語彙ラベル」としての単語は本質的に異なりますので、その点を考慮しなくてはなりません。
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ピクトグラム・イディオグム・コミュニケーション (PIC)の方法 |
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PICシステムの実際 これまで言語障害のフィールドでは、PICの実践報告を多くの臨床家が研究会、学会などで行ってきました。書物としては「視覚シンボルでコミュニケーション〜日本版PIC活用編」(藤沢和子編著 ブレーン出版)が、PICシンボル利用を中心とした知的障害、自閉症、失語症、日本語教育など具体的な20余りの報告をしています。各臨床家の創意工夫が随所に見られる実践的な報告をまとめた優れた一冊になっています。 上記書籍よりの抜粋が主ですが、PICが実際に役立った、機能したと思われる象徴的な場面などを当オフィスの代表で言語聴覚士の林が北海道新聞のコラム「絵記号って何?」に書きましたので紹介します。 北海道新聞(生活面)連載「絵記号って何?」より (2005年10月〜2006年3月まで連載、後半12回〜22回) *第1回〜11回(デザイン原則について)まではこちら。
PICシステムの臨床報告はまだ十分ではありませんが、方法論としてはPICも他のシンボルコミュニケーションも基本的に同様です。広く一般社会にこのコミュニケーションシステムが認知されるには、他の方法も含めて、今後も多くの報告が必要でしょう。
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世界でのPICの普及 PICは現在、カナダ、スウェーデンはもとよりポルトガル、ブラジルなど多くの国での利用されています。そして各々の自国の文化に必要な語彙シンボルを追加する形で発展させています。 PICの発案者であるMaharaji氏は、このコミュニケーション方法の発案者であることに誇りをもっており、諸外国におけるPICの開発、改良、普及を制限せず、自由な発展を尊重したため、今日まで多くの国々で広く浸透してきた面があります。 日本では氏の協力の下、日本PIC研究会の藤沢氏がスウェーデンへも渡り、そこで制作されたシンボルの利用許可を得てきたことが日本における普及の土台となりました。そして当オフィス林による日本版PICシンボル約600語の開発が臨床フィールドでの拡がりを促し、またJIS絵記号化に結びつきました。 現在、Maharaj氏はPICTOCOM INTERNATIONAL(1996)を設立し、PICの世界標準的な視覚言語を目指して、国連へのPICシンボルの利用の提言など、積極的な活動を行っています。 当オフィスの林は第3回国際ユニヴァーサルデザイン(UD)会議(2010)で、PICシステムをさらに発展させた視覚言語システム(「ピクトグラムを利用した視覚シンボルコミュニケーションシステムの提言」)を提案しました。これはサインとしてのピクトグラム利用に始まって、文法をもった人工言語までの重層的なシステムです。世界中の誰もが短時間の学習でコミュニケーションを図れるように考えられたものです。今のところはアイディア段階ですが、将来、HP上で実現させたいと考えています。 |
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